夢の原点、情熱の土壌
1902年の夜、イタリア、アーゾロの小さな部屋で9才になったフレアは目を輝かせていました。誕生日のプレゼントに叔母さんからいただいた「千夜一夜物語」が目の前にあるからです。表紙の絵を観ているだけで東洋の摩訶不思議な世界に引き込まれるようで、ちょっと恐ろしくもありましたが本には千倍の引力がありました。イギリスの女性探検家フレア・スタークの心に東洋への夢が芽生えた夜でした。その後病気で数ヶ月も動けない時期にフレアは大デュマなどのフランス文学を読んで土壌は栄養に満ちました。大学でアラビア語とペルシア語を学び第一次世界大戦中はイタリアで看護師として勤務。
1931年からは当時ヨーロッパ人がほとんどいっていないイラン辺境を踏査し、アラビア半島南部への危険な旅も1人で敢行したというのですからその情熱が伝わってきます。彼女は90才まで西アジアの旅行を続け、多くの著作を残しました。彼女がもしあの夜に「千夜一夜物語」と出会わなかったら運命は随分変わったものになっていただろうなと思う反面、本に魅せられると言う精神的土壌が幼児期に育っていたからこその、その後なんだろうなとも思います。世界中の子供たちに読まれている無数の絵本や文学。それが心に根付いて枝葉をのばすことは多かれ少なかれあるとは思いますが、それが人生の最後まで育ち続けることはめったにないし、だからこそ素晴らしいことなんだとあらためて思います。
1931年からは当時ヨーロッパ人がほとんどいっていないイラン辺境を踏査し、アラビア半島南部への危険な旅も1人で敢行したというのですからその情熱が伝わってきます。彼女は90才まで西アジアの旅行を続け、多くの著作を残しました。彼女がもしあの夜に「千夜一夜物語」と出会わなかったら運命は随分変わったものになっていただろうなと思う反面、本に魅せられると言う精神的土壌が幼児期に育っていたからこその、その後なんだろうなとも思います。世界中の子供たちに読まれている無数の絵本や文学。それが心に根付いて枝葉をのばすことは多かれ少なかれあるとは思いますが、それが人生の最後まで育ち続けることはめったにないし、だからこそ素晴らしいことなんだとあらためて思います。
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